数ある体育会のなかで、ヨット部だけが持つ特別のイベントがあります。
それは、Exchangeと呼ばれる国際定期戦です。この定期戦の相手校は、英国オックスフォード大学です。ご承知の通り、オックスフォード大学は、700年以上の歴史を持ち、世界の頂点に立つ大学の一つです。この定期戦は、1989年に始まりました。
はじまり
1988年オックスフォード大学ヨット部は、ワールドツアーと呼ばれる海外との交流企画を立案しました。海外の有力な大学とヨットの交流戦を模索していました。当時の日本では、我がヨット部が前人未到の大学ヨット選手権 総合4連覇を成し遂げた時でした。我が部が日本の代表として選ばれ、オックスフォード大学から招待状が届きました。そして、1年の準備期間を経て、単独のヨット部として史上初めての海外遠征が行われました。遠征メンバ―は、10名。オックスフォードヨット部の部員たちの住居に一人一人ホームスティし、10日寝食をともにしました。英国の歴史と今、そして英国式ヨットレースを通じて多くを学びました。
翌年、1990年には、オックスフォードから遠征メンバーが日本へやってきました。
同じく、オックスフォードメンバーはグループに分かれて、京都や奈良、大阪の歴史的観光地を訪問しました。日本の素晴らしさを認識したのは、彼らだけではなく、我がヨット部員でもありました。公式レースは、琵琶湖の唐崎艇庫沖にて英国方式で行われ、接戦の末同志社が勝利し、対戦成績を一勝一敗としました。
イベントの今とこれから
同志社大学は、文科省が指定する国際化を積極的に行う30大学「グローバル30」に選定されています。我ヨット部もこれに賛同し、ヨット競技を通じたグローバル人材育成を積極的に行っています。そして、2018年にExchangeは30周年を迎えました。ヨット競技を通じて、スポーツの本質であるフェアプレィ精神を学ぶだけでなく、次世代を牽引していくグローバルな人材を育成していきます。
第一回大会以降、英国開催→日本開催→休みの三年周期で行われ、2023年の英国遠征が20回目となります。
この間、海を渡って交流したメンバーは、双方合わせて200人以上になります。
(記述 水上)
ウエルカムパーティーにて
フェアウェルパーティー会場
公式レース 出艇準備 Firefly級
公式レース
Oxford大学図書館
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